織姫便り

心霊住宅情報館

格安の中古家屋を購入した家族。夢のマイホームを手に入れた喜びが一転して悪夢に転じた。現場へ赴いた霊能者が見たのは、天井からぶらさがる女の霊だった!

第26物件 天井裏の足音……(東京都H市)

天井裏の足音……(東京都H市)
今回ご紹介するのはまだ解決済みではない話なのですが、家相にこだわり過ぎて起きる逆トラブルの実例として書かせていただきます。

発端は昨年の晩秋。その日、知人を介して「住居を見て欲しい」という依頼を受けた私は、都内H市へ赴きました。そこは駅から程近い住宅街の一軒家。家主は四十代初めの会社員で、二人の子供の成長を機に手狭なマンションの部屋を売り、その庭付き中古家屋を購入したそうです。「築二十年と言われてどんな具合かと試しに見てみたのですが、外装も綺麗なままだし内部もリフォームされていて、私も妻も一目で気に入って即決しました」。

しかし、いざ住み始めてみると数日も経たぬうちに、深夜の屋内で起きる異様な現象に気づいたそうです。「毎晩のように天井が軋む音が聞こえてくるんです」。しかもその音はひとつの部屋で響くのではなく、絶えず家中を移動しているというのです。まず一階で鳴り響くと今度は二階に移動して、そこにある二室の子供部屋でほぼ同時に木板が軋むような異音を発するのだと、家主は深刻な表情を浮かべていました。「しかもそのうちに軋む音だけでなく女の薄ら笑いのような声まで聴こえるようになって、これは堪らないとご相談した次第なんです」。

話を聞きながら、他のご家族の姿が見えないことに気づきました。それとなく訊ねると暗い顔色がいっそう色を失い、しばしの沈黙の後、彼はぽつりと漏らしました。「妻はここに入居して間もなく心を病んでしまいまして、療養のため実家へ戻っています。子供たちも付いていきましたので、今は私独りで住んでいるんです。家を去る直前まで、天井から女が覗いてくる、とうわ言のように繰り返していました」。

その後、霊気を探知しながら屋内を巡り歩き、怪現象の原因と思しきものを突きとめる事ができました。その家は一階の裏鬼門の方位範囲に洗面所とトイレの水回りがすっぽりと入る、いわゆる凶相の造りでした。ただそこは居住者も認識していたらしく、トイレの天井近くに方位除けの札が貼られていたのです。「これはどなたが貼られたのですか?」「妻です。彼女は家相などをわりと気にするたちなので」「気にされるのは結構なのですが、これでは全くの逆効果です」私は家主に説明しました。「鬼門というのは邪気が侵入する場所。ですからバリア的な意味でお札を貼るのは正解なのですが、逆に裏鬼門はその邪気が抜ける方位です。従って本来は、霊気を抜き祓う札を貼らなくてはならないのに、ここのトイレには鬼門の札が貼られているのです。つまり、これでは邪気の抜け口を塞いで家の中に溜め込む形です」。

お札に関しては適切な処理を済ませ、さらに邪気払いの儀式を施すことで以降、怪音現象はぴたりと止みました。しかし、これまでに滞留した邪気から生じた女の魔物がなかなか厄介で、いまだ完全消滅させるには至っていません。現在もあの家の天井にぶら下がってケタケタと笑っています。

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