織姫便り

心霊住宅情報館

今回ご紹介するのは、同じ町内の一角で次々と不幸が起きる怪事です。霊能者が探り出した死の連鎖の原因とは……?

第7物件
住人の変死が続く、呪われた街角……(千葉県K市)

住人の変死が続く、呪われた街角……(千葉県K市)
十年来、商売の経営や私生活についてのアドバイスをしてきた顧客の男性より連絡を受け、その人の自宅へ伺いました。場所は千葉県K市内にある閑静なベッドタウンの一画。彼は半年前に新居を建てて引っ越してきたのですが、同じ区画内の家々で次々と不幸が起きており、非常に気味が悪いというのです。「ウチが引っ越してからわずか二週間後に隣の家のご主人が突然死して、それから一ヶ月後には、今度は三軒隣の家の奥さんが自宅で首吊り自殺したんです。妻が耳にした近所の噂では、この区画では以前から人死にが絶えないとかで、毎年、数人の住人が必ず死んでいるというんですよ。次はウチの番じゃないかって、夫婦で脅えている毎日なんです……」。たしかに高齢者が多く住んでいる地域なら亡くなる方の数が多いというのも納得はできますが、問題の区画内に住んでいるのはほとんどが四~五十代の中年世代を中心にした人々だそうで、偶然と言うにはあまりにも不自然です。話を聞き終えた私は、さっそく調査を始めました。

最初に問題の区画全体を一回りしてみました。風水的な問題点などはとくに見つからず、霊的な磁場の乱れも感じることはできませんでした。ただひとつ気になったのは、区画から道路を隔ててすぐの場所にある小さな雑木林の存在でした。林の中には細い一本道があり、ほんの数十メートルも歩けば再び街路に出てしまうのですが、その中間地点の茂みに異様な波動を発するポイントを見つけました。試しに霊視してみると、以前その場所には稲荷神を祀る小さな祠があったことが分かったのです。霊視のビジョンに稲荷神の使いである霊狐が現れました。その形相は怒り狂っており、全身から呪詛の念波を発していました。こちらから話し掛けても全く言葉が通じず、怒りと恨みの深さがひしひしと伝わりました。恐らく周辺の宅地開発に伴って、古くからある祠が打ち捨てられた形となってしまったのでしょう。それで稲荷神の眷属である狐の霊が、新しく引っ越してきた周辺の住人たちに祟りをなしていたものと思われました。私はいったん依頼者の所へ戻り、問題の原因について簡単に説明した後、知り合いの神職に連絡を入れました。

後日、その神職の男性を伴って現地を再訪し、雑木林の中で鎮霊の儀式を執り行ってもらうことに……。しかし結果は思わしくなく、儀式後、神職は「これはちょっと私の手には負えないかもしれません」と漏らしました。私の霊視でも霊孤の怒りはいまだ解けておらず結局、依頼者の男性には再度の引っ越しを勧めることとなりました。幸い経済的な余裕がある人なので、早速、新居を売りに出しています。本人夫婦はすでに賃貸マンションに引っ越しており、取りあえず依頼人の安全は守れた形ですが、まだ区画内に住んでいる方々のことを考えると胸が痛みます。今後も不幸の連鎖が止むことはないでしょう……。

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